会議結果報告

第25回アジア消防長協会総会(東京都)

2008年6月5日~6日
東京ビッグサイト

 第25回アジア消防長協会(イフカ)総会は2008年6月5日(木曜日)、6日(金曜日)の両日、日本国東京都の東京ビッグサイトにおいて、全国消防長会の第60回総会との合同で開催された。
 総会開会前日の6月4日(水曜日)の17時00分から、お台場のホテル日航東京1階「オリオンB」にておいて、イフカ理事会が12ヶ国2地域から29名のイフカ役員の出席により開催され、総会提出議案等の審議が行なわれた。

 翌6月5日(木曜日)10時30分から、東京ビッグサイト会議棟7階の「国際会議場」において、第25回イフカ総会と第60回全国消防長協会総会との合同の開会式が行なわれた。開会式では、初めに開催地を代表して石原慎太郎東京都知事の代理として中村晶晴東京都危機管理監のあいさつが行われた後、イフカを代表して小林イフカ会長よりあいさつがあり、次いで全国消防長会関係の表彰が行われた後に、来賓を代表して、荒木慶司総務省消防庁長官、片山虎之助(財)日本消防協会会長、串田克己東京都議会警察消防委員会委員長、ラリー・グラルド国際消防長協会第1副会長より、それぞれご祝辞を頂いた。引き続きその他来賓の方々の紹介と祝電披露が行われた後、合同開会式は閉会した。

イフカ定例会議 及川洋消防局長(川崎市消防局) 李起桓消防政策局長(大韓民国消防防災庁)

 開会式に引き続き、11時40分から、同会場にてイフカ総会定例会議を開催された。定例会議の議長は規約に基づき小林イフカ会長がつとめ、初めに広瀬事務総長より、今回新たに日本国から3名、モンゴルから1名、フィリピン共和国から10名がイフカ正会員として入会した旨の報告があった。その後、議案審議に移り、以下の8議案が審議された。1号から4号議案は事務局より説明し、すべて原案どおり可決された。また、5号議案については、香港消防局のグレゴリー・ロ・チュンフン局長より、6号議案は、シンガポール民間防衛庁のジェームス・タン・チャン・セン長官よりそれぞれ提案され、決議された。また7号議案については、前日のイフカ理事会の際に緊急発議されたもので、日本国川崎市消防局の及川洋局長より提案され、決議された。終わりに、8号議案において、2010年の次期第26回イフカ総会の開催について審議され、大韓民国での開催が決定した。決定後、次期開催地を代表して大韓民国消防防災庁のリ・キファン(李起桓)消防政策局長が開催受託のあいさつを行った。

(総会定例会議の議案)
1号議案 第24会計年度(2006~2007)の事業報告について
2号議案 第24会計年度(2006~2007)の収支決算について
3号議案 第25会計年度(2008~2009)の事業計画について
4号議案 第25会計年度(2008~2009)の収支予算について
5号議案 火災予防行政の効果的な推進について
6号議案 消防救助・救急体制の充実について
7号議案 大規模災害時における国際相互協力体制の確立について
8号議案 第26回総会の開催について

 イフカ総会定例会議終了後、昼食休憩となり、14時00分からは、同会場において第60回全国消防長会総会が開催され、日本国のイフカ会員が出席した。日本以外のイフカ会員は開催地の主催する防災研修に参加し、東京消防庁の本所防災館及び本所消防署を視察した。
 翌6月5日(金曜日)は、9時00分より前日に引き続き東京ビッグサイト会議棟7階の「国際会議場」において、パリ消防局のピエール・クールヴォワジエ中佐による「パリ消防局の今‐新たな脅威への対応」と題する記念講演が行われた。その後、同会場にて10時10分より、イフカ消防事情発表第1部が行われ、シンガポール民間防衛庁のジェームス・タン・チャン・セン長官、香港消防局のグレゴリー・ロ・チュンフン局長、東京消防庁の荻野秀夫警防部長の3名の発表が行われた。

 休憩を挟んで11時20分から同会場にて、イフカ消防事情発表第2部が行われ、オーストラリア連邦のビクトリア州地方圏消防局のネイル・G・ビビー局長、クウェート消防庁のジャッセム・アルマンソウリ長官、マレーシア消防救助庁のダト・ワン・モッド・ビン・イブラヒム副長官の3名の発表が行われた後、小林イフカ会長より記念講演と消防事情発表の発表者7名に対して記念品の贈呈が行われた。

イフカ宣言(小野田神戸市消防局長) イフカ記念プレートの引き継ぎ 合同記者会見

 昼食後14時00分からは、同会場にて全国消防長会主催の「第31回全国消防職員意見発表」行われ、その後15時30分より、同会場にて、この意見発表の結果発表と表彰が行われた後、引き続き合同総会の閉会式が行われた。閉会式では、先ず神戸市消防局の小野田敏行局長により、第25回イフカ総会の成果としての宣言が朗読された。引き続き本イフカ宣言の内容も盛り込んで、小林イフカ会長から閉会のあいさつが行われ後、恒例の次期総会開催地への総会引き継ぎ式が行われ、今回の開催地を代表して東京消防庁の小林消防総監(イフカ会長)より、2010年の第26回イフカ総会の開催地を代表して大韓民国のリ・キファン(李起桓)消防防災庁消防政策局長に「イフカ記念プレート」が手渡された。次いで、東京消防庁の新井次長による閉会宣言が行われ、2日間に渡る合同総会は成功裏に幕を閉じた。

 閉会式終了後、16時30分から、会議棟7階703号室において、全国消防長会総会との合同記者会見が開催され、イフカ会長始め、各副会長及び理事が出席し、活発な意見が交わされた。

○ 第25回イフカ総会参加状況(開催地発表)
1 総会参加者 665名(合同開会式時)
2 総会参加国及び地域 以下の15ヶ国2地域
(1) イフカ会員が所属する国・地域(13ヶ国2地域)
 オーストラリア連邦、ブルネイ・ダルサーラム国、香港、インド、インドネシア共和国、日本国、大韓民国、クウェート国、マレーシア、モンゴル国、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィリピン共和国、シンガポール共和国、台湾
(2) その他(2ヶ国)
 フランス共和国、アメリカ合衆国

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