会議結果報告

第26回アジア消防長協会総会(大韓民国テグ広域市)

2010年8月19日~20日
大邱(テグ)コンベンション&エキシビションセンター(EXCO)



イフカ理事会

 第26回アジア消防長協会(イフカ)総会は2010年8月19日(木曜日)、20日(金曜日)の両日、大韓民国大邱(テグ)広域市の大邱(テグ)コンベンション&エキシビションセンター(EXCO)において開催された。
 総会開会前日の8月18日(水曜日)の17時00分から、EXCO3階「314会議室」において、イフカ理事会が12ヶ国1地域から17名のイフカ役員の出席により開催され、総会提出議案等の審議が行なわれた。

 翌8月19日(木曜日)9時30分から、EXCO5階の「コンベンションホール2」において、第26回イフカ総会の開会式が行なわれた。今回のイフカ総会の開催引き受け機関である大韓民国消防防災庁(NEMA)を紹介するPRビデオの放映の後、開催地司会者により開会式の開会が告げられた。初めに出席者全員により消防殉職者の御霊に対して黙祷が行われた後、司会者から出席のご来賓並びにイフカ役員が紹介された。その後、開催地を代表して大韓民国のイフカ理事でもあるNEMAのジョ・スンワン消防政策局長のあいさつに続き、イフカを代表して新井雄治イフカ会長よりあいさつがあった。次いで来賓を代表して、キム・ヨンス大邱(テグ)広域市副市長とキム・コクラエ大邱(テグ)広域市消防本部長より、それぞれご祝辞を頂いた後、約10分程の大韓民国の伝統民族舞踊の公演を出席者全員で観賞して、開会式は閉会した。

イフカ定例会議 尾原消防局長(福岡市消防局)
松井消防局長(札幌市消防局)

 開会式後、約20分の休憩の後に、同会場にてイフカ総会定例会議を開催した。定例会議の議長は開催地のイフカ理事であるジョ・スンワン NEMA消防政策局長がつとめ、初めに熊谷道夫イフカ事務総長より、今回新たにインドから1名、イラン・イスラム共和国から2名、フィリピン共和国から3名がイフカ正会員として入会した旨の報告があった。その後、議案審議に移り、以下の7議案が審議された。1号から4号議案は熊谷イフカ事務総長より説明し、すべて原案どおり可決された。また、5号議案については、福岡市消防局の尾原光信局長(イフカ理事)より提案され、決議された。また6号議案については、熊谷イフカ事務総長より事務局(案)をお示しし、承認された。終わりに、7号議案において、2012年の次期第27回イフカ総会の開催について審議され、札幌市での開催が決定した。決定後、次期開催地を代表して札幌市消防局の松井英樹局長(イフカ理事)が開催受託のあいさつを行った。

(総会定例会議の議案)
1号議案 第25会計年度(2008~2009)の事業報告について
2号議案 第25会計年度(2008~2009)の収支決算について
3号議案 第26会計年度(2010~2011)の事業計画について
4号議案 第26会計年度(2010~2011)の収支予算について
5号議案 消防救助隊活動能力向上のための国際連携強化について
6号議案 役員の改選について
7号議案 第27回総会の開催について

 イフカ総会定例会議終了後に昼食休憩となり、13時00分からは、開催地主催による視察研修が行われ、大邱(テグ)広域市内の市民安全テーマパーク及び寿城消防署を視察した。


第7回韓国国際消防安全展

 翌8月20日(金曜日)は、9時30分よりEXCO3階「306会議室」において、パク・ヨンスーNEMA長官による「変わりゆく世界の災害情報と消防の役割」と題する記念講演が行われた。引き続き、ソウル市立大学建築工学部のユン・ミョンオウ教授による「科学技術の進歩と消防力の発展」と題する招待講演が行われた後、11時30分より同会場1階ロビーにおいて、第7回韓国国際消防安全展開会式が盛大に行われた。開会式終了後は大韓民国内のVIP並びにイフカ役員による同展示会場の視察が行われた。
 昼食休憩後、13時00分からは、午前中と同じEXCO3階「306会議室」においてイフカ消防事情発表第1部が行われ、大韓民国のジョ・スンワン NEMA消防政策局長、シンガポール民間防衛庁のピーター・ベネディクト・リム・シン・パン長官、マレーシア消防救助庁のエドウィン・ガラン・テルキ調査研究部長の3名の発表が行われた。14時40分からは、同会場にてイフカ消防事情発表第2部が行われ、東京消防庁の佐藤康雄警防部長、香港消防局のグレゴリー・ロ・チュンフン局長、クウェート消防長のユーセフ・アルアンサリ次長の3名の発表が行われた後、開催地のイフカ理事であるジョ・スンワンNEMA消防政策局長より消防事情発表の発表者5名に対して記念品の贈呈が行われた。

イフカ宣言(ピーター・リム長官)
イフカ記念プレートの引き継ぎ

 16時30分からは、同会場にて第26回イフカ総会の閉会式が行われた。閉会式では、開催地を代表してジョ・スンワンNEMA消防政策局長のあいさつの後、イフカ副会長であるシンガポール民間防衛庁のピーター・ベネディクト・リム・シン・パン長官により、第26回イフカ総会の成果としての宣言が朗読された。引き続き本イフカ宣言の内容も盛り込んで、新井イフカ会長から閉会のあいさつが行われ後、恒例の次期総会開催地への総会引き継ぎ式が行われ、新井イフカ会長の立ち会いの下、今回の開催地を代表してジョ・スンワンNEMA消防政策局長より、2012年の第27回イフカ総会の開催地である札幌市の松井英樹消防局長に「イフカ記念プレート」が手渡された。
 その後、約10分間、次期開催地の札幌市のPRビデオが上映され、2日間に渡る総会は成功裏に幕を閉じた。





記者会見

 閉会式終了後、17時10分から、同会場において、記者会見が開催され、イフカ会長始め、各副会長及び理事が出席し、活発な意見が交わされた。

○ 第26回イフカ総会参加状況(開催地発表)
1 総会参加者
 347名(開会式時)
2 総会参加国及び地域
 以下の12ヶ国2地域
 オーストラリア連邦、ブルネイ・ダルサーラム国、香港、インド、イラン・イスラム共和国、日本国、大韓民国、クウェート国、マレーシア、モンゴル国、パプアニューギニア、フィリピン共和国、シンガポール共和国、台湾


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